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川崎市環境技術産学公民連携公募型共同研究事業

川崎市共同研究事業 等々力緑地釣り池水質浄化研究報告 (概要)

 平成21年度川崎市環境技術産学公民連携公募型共同研究事業 「炭素繊維による閉鎖性水域の水質浄化工法の研究」 研究報告概要をお知らせします。

 川崎市共同研究事業 「炭素繊維による閉鎖性水域の水質浄化工法の研究」
   研究概要はこちら
   

炭素繊維水質浄化装置の設置イメージ
 

研究結果 

● 研究での検証項目

 1. ロープフローティングユニットの有効性
 2. 炭素繊維水質浄化材の状況
 3. 水質浄化効果


● 経過報告
 ・2009年 7月 27日 炭素繊維水質浄化装置の設置
 ・2009年 9月 7日 設置後1ヶ月の状況観察
 ・2009年 10月 5日 設置後2ヶ月の状況観察


● 検証内容

 1. ロープフローティングユニットの有効性
 閉鎖性水域における水質浄化技術として、炭素繊維水質浄化装置ロープフローティングユニットの開発を行い、その実用性を確認。

ロープフローティングユニット 伏せ図 
ロープフローティングユニット 断面図

 2. 炭素繊維水質浄化材の状況
 炭素繊維の持つ大きな表面積による汚濁物質吸着効果によって、設置後経過とともに大量のアオコなどの付着を確認。

1ヶ月後の付着状況 2ヶ月後の付着状況
3ヶ月後の付着状況 4ヶ月後の付着状況
5ヶ月後の付着状況 6ヶ月後の付着状況

 3. 水質浄化効果
 炭素繊維のもつ吸着効果により、大量のアオコなど汚濁物質が吸着し、水質改善の効果を確認。


水質指標比較
区分 pH 透視度
(僉
濁度
(度)
COD
(mg/l)
全窒素
(mg/l)
全リン
(mg/l)
最悪値 9.9 11.5 25.4 28.8 1.69 0.169
最良値 7.9 42.0 10.6 9.6 0.88 0.045
※ 研究期間中の炭素繊維設置場所における水質指標の最悪値、最良値を示す。


研究よりわかったこと  

 1.閉鎖性水域における水質浄化技術として、炭素繊維水質浄化装置ロープローティングユニットが経済的かつ効率的な設置工法であること。
 2.炭素繊維の持つ大きな吸着効果により、汚濁物質(アオコ類)は炭素繊維に大量に付着して、濁度・透明度の改善、栄養塩類の上昇抑制など水質浄化効果が図れること。
 3.等々力釣り池のような1年中富栄養化状態にある閉鎖性水域では、生態系が豊かでなく微生物活性する環境にないこと。

今後の研究課題

 閉鎖性水域の水質浄化効果をより高めるには、微生物による汚濁物質分解効果が有効であり、炭素繊維水質浄化材に微生物膜を形成させ、水中で揺れさせ汚濁物質と接触させる必要があります。そのためには、炭素繊維水質浄化材の設置時期、酸素供給、水の流れを起こすこと、微生物の供給などが必要であると考えられ、それらの技術と併用する複合的技術が求められます。
 今後、炭素繊維水質浄化材の機能をより高め、水質浄化効果を高めるための複合技術の研究開発を行っていきます。

研究を終わって  

 本共同研究事業にあたり、等々力釣り池にて釣りを楽しむ皆さん、地域住民の皆さんには大変お世話になりありがとうございました。川崎市環境局環境技術情報センター、中部公園管理事務所の皆さん、ご指導ありがとうございました。今後も、等々力釣り池を始めとした閉鎖性水域の水質浄化を目指していきますので、よろしくお願いいたします。


  ●2010年4月の設置状況を、JWGブログに掲載しています。

  ●平成22年度 川崎市環境技術産学公民連携公募型共同研究事業の研究概要はこちら

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