ジャパン・ウォーター・ガード


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●21世紀の環境保全と豊かな水辺を取り戻すために●
地球の水を守ろう!!
地球の水をまもろう!
水の学習室
     − 目次 −

1.水の基礎編

2.水の現状編

§1.世界の水危機
 ・水不足による健康被害
 ・温暖化で加速する
   水資源の偏在

 ・地下水枯渇による
   農業用水不足

 ・水不足と汚染による
   生物多様性の低下

 ・水不足による地域紛争
 ・仮想水貿易
 ・将来の見通し

§2.世界の水事情
 ・中国
 ・日本

§3.水質問題
 ・水環境問題の原因と現状
 ・河川の水質問題
 ・湖沼での水質問題
 ・海域での水質問題
  -赤潮

§4.環境破壊の原因と現状
 ・地球温暖化
 ・オゾン層の破壊
 ・森林破壊
 ・砂漠化

3.水環境対策編

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第2章 水の現状編

水の学習室
§2.世界の水事情

日本は水の豊かな国なの?

 日本の年間降水量は約1,700mmで、世界の年間平均降水量が約970mmであるのに対し、それを越える日本は水に恵まれた多雨地域といえます。しかし、国土が狭く人口密度の高い日本は、人口一人あたりにしてみると、決して水に恵まれているとは言えません。

降水量の世界比較(概算)

国 名

年間平均降水量(mm)

一人あたり降水量(/年・人)

日本

1,700

5,100

アメリカ

760

25,600

カナダ

520

167,100

中国

660

5,000

サウジアラビア

100

9,900

世界平均

970

21,800

参考 国土交通省HP

 そして、日本の国土は3分の2が山地で河川が急峻であることや、雨の降る季節が偏っていることにより、降水量は多くても実際に私たちが利用できる水の量はそんなに多くないのです。そのことは、台風時には一時的な豪雨のために洪水になり、反対に降雨が少ない時は水不足により給水制限になることに現れています。一人当たりのダム貯水量にしてみるとアメリカの17分の1、韓国の16分の1に過ぎないのです。


ダム貯水量の世界比較

国 名

総貯水量(百万m3

人口(万人)

一人あたり貯水量(m3

日 本

3,970

12,392

32

アメリカ

135,242

25,269

536

イギリス

2,568

5,737

45

カナダ

17,500

2,703

647

韓国

21,619

4,327

500

台湾

1,335

1,970

68

注1) 人口は1991年統計により、台湾(’90〜’91世界国勢図会)以外、 「理科年表1994年」による。
注2) ダムデータは「国際大ダム会議の台帳」より調整。
注3) 総貯水量は、水道用水を目的に含むダムの全利水量で整理。
参考 国土交通省HP

日本の水利用

河川

 地球の表面から蒸発した水は、地球の大気圏にしばらく滞留した後に、雨や雪となって再び地球に降り注ぎます。陸地では、水は集水され幾筋かの細い流れになり、地表面を洗い流し、様々な物質を溶かしながら、徐々に水量を増し、小川から大河になり、やがて海に注ぐようになります。また大地に浸透した水は、伏流水となったり、地下水となります。
 日本ではこうして与えられた水資源を、河川の周辺に水田をつくって稲を育てたり、急峻な河川の流れを堰き止めるためにダムをつくるなどして、治水利水に有効に役立て、近年では地下水をくみ上げ工業用水などに利用してきたのです。



日本の水とヨーロッパの水

スパークリングワイン

 水は雨や雪が岩石や地下の岩盤などに浸透して、伝わって流れていく間に岩などに含まれている鉱物を溶かし込んでいます。そして、一定の間滞留して涌き水となって噴き出してくるのです。その地下に滞留している間に、地中の鉱物が溶けて含まれるミネラル(カルシウムやマグシウム)の配分によって、軟水と硬水にわけられます。
 日本の地下水は、地下にとどまっている期間が短く、地中のミネラル分の影響が少ないため軟水が多く、ヨーロッパなどの大陸の水は、石灰岩が多い上に、地下の滞留期間が長いために、ミネラルが多く溶けこみ硬水となります。
 ヨーロッパでは硬度300以上という水もあるほどで、硬水になれていない日本人は、下痢など体調をくずす原因になることがあります。ヨーロッパでは、直接水を飲まないというのは、水の硬度が影響しているからなのです。また、石鹸がほとんど泡立たないということがよくあります。これは硬水の中にはカルシウムやマグネシウムが多量に含まれているため、石鹸の脂肪酸と結合し、水に溶けない形になって沈殿してしまうためです。

 この水の違いは料理にも影響して、硬水はミネラル分が多いため料理にはあまり向いていません。そのため西洋料理では、水でゆでたり煮たりするのではなく、蒸したり、油でいためたり、牛乳やワインを加えて煮たりする調理方法がとられます。軟水の日本では古くから水を使って煮物・汁物・ゆで物といった日本料理が多くあります。
 酒類にしても、ヨーロッパ諸国ではワインが多くつくられていますが、ワインはブドウを発酵させてつくるので、ブドウに含まれる糖分と水分のみを使うため水の影響は受けないのです。ヨーロッパの中でも日本と同じ島国であるイギリスは、水の質も日本に似て軟水のため、ウィスキーづくりが盛んとなっています。
 このように水の違いは食生活の違い、ひいては文化の違いにまで密接に関わっています。

日本の名水百選

名水

 環境庁は、全国の水環境や水資源を改めて見直して、水環境の保全を訴えるために「名水百選」を選定し、昭和60年から実施しています。その背景として、高度経済成長の真っ最中にあった日本は、農薬汚染、工場などからの排水汚染による環境汚染、地下水の化学物質汚染など日本の経済成長に合わせて、水環境は厳しくなるばかりでした。そのような状況の中で名水百選は水環境を改めて問い直したものだったのです。

環境省HP参照

日本の水道

水道口

 水道は、本来水の乏しい地域に遠隔地から水を引き、安定した供給をするためのもので、安全でおいしい水の自然環境に恵まれていた日本では、水道化が本格的に進んだのは第二次大戦後のここ数十年のことです。
 高度経済成長の頃、住宅地が都心部から近郊へと広がり始めると、それまでの水源地の近くにも住宅や工場が増え、排水が水源に流れ込むようになり、そこでより高度な浄水処理を施して対処するとともに、より遠くのきれいな水源を求めるようになりました。
しかし農薬汚染、工場からの排水、産業廃棄物にまぎれ込んだ有害物質などにより、その水源まで水質汚染は進み、より遠くに水源を求め、より高度な浄水処理が必要となったのです。





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