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JWG「水」の大学 Water College 第2回公開講座


日本の水を考える


   JWG「水」の大学 第2回公開講座は、終了いたしました。
   たくさんのご来場ありがとうございました。


講演者〜畠山重篤 氏(牡蠣の森を慕う会 代表) 

    畠山重篤 氏−プロフィール−
1943年中国上海生まれ。宮城県気仙沼湾でカキ・ホタテの養殖業を営む。フランス・ブルターニュ 地方やスペイン・ガリシア地方を訪ねた体験を経て、森、川、海の関係に目を向ける。89年に「牡蠣の森を慕う会」を仲間とともに立ち上げ、漁民による植林活動を続ける。子供たちを体験学習などで受け入れ、すでにその数は5,000人を超える。著書は『漁師さんの森づくり〜森は海の恋人』(2000年、講談社)『森は海の恋人』(1994年、北斗出版)、『リアスの海辺から』(1999年、文芸春秋)、『日本〈汽水〉紀行―「森は海の恋人」の世界を尋ねて』(2003年、文芸春秋) など。1999年「みどりの日」自然環境功労者環境庁長官表彰。2000年環境水俣賞受賞。2001年社会貢献者表彰など。

講演内容:『汽水に包まれた日本〜森は海の恋人の世界から〜』

牡蠣の餌となる植物プランクトンの発生が森林と関わりがあることに気づいた漁師達が、平成元
年に山に木を植え始めて17年が過ぎた。それは、世界中の牡蠣の漁場は、どこも河口にあり、
そこに注ぐ川によって運ばれた森林の腐葉土層に含まれる養分が植物プランクトンの発生させ
豊かな海をつくり、そのプランクトンをえさに牡蠣が育つことを察したからである。牡蠣を育む、淡
水と海水とが混ざり合う低塩分でミネラル豊かな河口付近を汽水域という。日本列島を見れば、
縦断する分水嶺の森を源とする数多くの川が日本海と太平洋に注ぎ込み、日本は汽水に包み
込まれた国といえる。その最大の汽水域を作る川が群馬県を源とする利根川水系である。森は
海の恋人であるならば、川はその恋人通しをとりもつ大切な役割がある。


講演者〜笠 真希 氏(早稲田大学芸術学校客員講師) 

    笠 真希 氏−プロフィール−
1997年早稲田大学理工学研究科修了。同年オランダ政府給費留学生として国立デルフト工科大学
に留学。2000年に卒業後、アムステルダムの都市デザイン事務所Urhahn Urban Design勤務後、帰国。2002年より現職。共著に「図説城下町都市(鹿島出版会)」「欧米のまちづくり・都市計画制度-サステイナブル・シティへの途(ぎょうせい)」「暮らしに活かす雨の建築術(北斗出版)」「シリーズ都市再生(2)持続可能性を求めて海外都市に学ぶ(日本経済評論社)」など。現在は専門学校の都市デザイン科での教職のほか、オランダの空間計画やプロセスマネジメント、またサステイナブルな都市デザインについて研究中。

講演内容:『オランダの都市デザインと水環境政策 ―水の国の生活の質を求める動き』

国土を海から造りだしてきたオランダは、堤防に囲まれ海面下に位置する土地が国土の1/4を
占め、温暖化による海水面の上昇に対し大きな懸念を抱いている。その為、国土計画において、
表面水の面積の確保を打ち出し、貯留などの機能面だけでなく、その水面から日々の生活に恩
恵を受けるべく、都市デザインにおいても様々な水のデザインの試みがなされている。講義では、
オランダの都市計画の概要と水環境に関わる政策を、特に都市デザインの側面から、事例も交
えて報告する。

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